サブリミナル効果とは Subliminal Programing

サブリミナル効果とはどういうものか?

サブリミナル効果潜在意識

サブリミナル効果とは、サブリミナル・プログラミング法[電通発行の広告用語辞典より:認知閾下の強さ(早い速度、小さい音)で露出する方法]を用い、潜在意識を活性化することをいいます。

フロイトが、人間の心は2層(潜在意識と顕在意識)からなることを明らかにして以来、心理学者の研究は進められ、潜在意識は、幼少時、思春期、そして現代に至るまでの思い、性質、性格、能力などの気質となる部分。一方の顕在意識は、物事を選択・決定し、欲望を形成・創造する本質的な部分。双方の働きにより人は、その人らしい行動を司っているといわれています。またユングは、潜在意識について、「人が、これが自分自身だと思っている意識の部分は海面上に突き出た氷山の一部分に過ぎず、実はその何十倍もの潜在している意識が、海面下に存在している。」と、潜在意識がいかに大きく、計り知れないものであるかを、述べています。

その潜在意識を、アメリカでは心理学の研究により、否定的なものから肯定的なものに変える各種の治療方法が開発されて来ました。その中の一つの方法として、サブリミナル法があります。1969年、月面「静の海」に着陸したアポロ11号宇宙船飛行士の精神強化訓練に、サブリミナルを用い成功を修めた事により、多方面での開発が始められました。

その後、オリンピックのスポーツ選手の精神強化・集中力強化訓練、大学生の進級率向上、リューマチ、頭痛、癌等の慢性痛軽減化などにも効果を上げています。また最近アメリカ、カナダでは、サブリミナル制作会社が2000社に達し、その市場規模は5000万ドルとも見積もられ今や一大産業となっています。また書籍出版で、W・ブライアン・キイが、広告にも人の意識をひきつける手段として用いられている事を暴いたことにより、世界中の反響を呼びました。

サブリミナル効果の実験でだいぶ古い話ですが、1957年にアメリカのニュージャージー州のドライブイン・シアターで、当時人気の有った「ピクニック」という映画の上映中に、「コーラを飲め」、「ポップコーンを食べろ」といった文字や音声を微かに流したところ売店でのコーラの売り上げが18.1%、ポップコーンの売り上げは57.7%も増加したという話しは有名である。

サブリミナルは、なぜ効果があるのか?

判断力がなければ、素直に情報を受け止める

では、なぜサブリミナル効果が人の意識を変化させる事が出来るのでしょうか?
先ずは、通常の伝達(耳から)の場合を考えてみましょう。
仮に、一人のごく普通の人間の回りを10名の人が輪になって取り囲み、その全員が[あなたは、とても元気だ!]
と、10分間叫び続けたとします。そうした場合、輪の中の1名の人はどうなるでしょうか。

人により反応は違います。「うるさい!」とすぐに怒る人、耳をふさぐ人、我慢強く耐える人、といろいろに分かれます。しかし、いずれの場合も反応はネガティブで、拒絶的なものとなるはずです。[とても元気だ!]というメッセージを素直に受け取ることはないでしょう。

    

しかし、とても素直に、周囲からのメッセージをそのまま受け入れる人(実際にはそんな人はいませんが)だったらどうでしょう、素直にいい気持ちになり、自分がとても元気に感じてきてしまう事でしょう。

判断力がない = 潜在意識に情報が伝わる

上記の過程を、心の顕在意識(意識的に物事の判断をする部分)と潜在意識(通常は意識化されない精神機能。感情や心理的構え、態度、性格傾向などを形成する部分)にわけ解説すると。前者の普通の人の場合は、まず言葉は、顕在意識で受け止められ、そこで取捨選択されるため、すぐには心の奥の潜在意識には届きません。ところが後者のとても素直な人(サブリミナル法を使った場合は誰もがこの素直な人に変ってしまいます)の場合、耳から入力されたメッセージはすぐ潜在意識へと届き、それをポジティブな状態へと改善します。

サブリミナル効果を有効に利用すれば、潜在意識に直接はたらきかけることで、感情の状態や態度、性格傾向、能力などの状態をポジティブに調整する事ができるのです。その結果、ストレス解消・体調の回復・能力開発までもが可能となります。そして、「薬奏」においては、サブリミナル・プログラミングとして音楽の中に(耳に聞こえない)ナレーションを、50分間で3千6百万回、聴感上聞とりにくい音量、周波数、速度で挿入していますので、潜在意識を短時間で活性化し、自分自身が望んでいる状態を作って行きます。