

「1/fゆらぎ」の効果
夏、海にでかけ、昼間砂浜のデッキチェアーに寝そべり、繰り返し聞こえる波の音を聞きながらボーっとしていると、仕事のストレスから解放され、体調が良くなってくるのを感じる事ができます。日本から遠い南国情緒溢れる砂浜などはなおさらで、近年日本では、仕事の疲れを癒しに、グァム、ハワイ、東南アジア等に旅行する人口が増えているようです。実は、このリラクゼーション効果をもたらす要因は、視覚効果の他、重要な要因として、音であることが解りました。近年、武者俊光氏(東京理科大学教授)の研究で、自然界の環境音は「1/fゆらぎ」というゆらぎの法則があり、これが、人間の生体にリラクゼーション効果をもたらしていると発表され、世界的に注目を集めたのです。波の音やせせらぎの音は、5分聞こうが、10分聞こうが、いつも同じように繰り返し音として聞こえてきます。しかし、厳密には全く同じ音の繰り返しではなく、「1/fゆらぎ」の法則にあるという理論です。この「1/fゆらぎ」定義は統計物理学になるため、解説を差し控えますが、武者氏は「感覚的には、期待性と意外性とが拮抗した、適度な相関性と適度な変化のバランスがとれた、快い音」と述べています。
1977年東京で「1/fゆらぎ」を対象とした国際会議が、武者氏のプロデュースのもと開催され、その後、2年に1回、世界各地で開催されています。さらに武者氏は、「人間の生体は全て電気パルスで行われ、その基本的なゆらぎは1/fゆらぎであり、この1/fゆらぎを上手に利用しながら行動を制御しているのではないか、ゆらぎがあった方が、自分自身の行動を制御しやすいのではなかろうか」と述べています。特にこの「1/fゆらぎ」自体の人体研究は、音楽心理学に於て注目すべき出来事で、「1/fゆらぎ」音楽が私たち人間に、リラクセーション効果をもたらす事実が、人間の生理面からも証明できる日がまじかに訪れそうです。




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